いま聴いてる音楽(2022年9月・10月)

Twitterでよく見かける、「今月出会った音楽紹介」みたいなのを書いてみます。Apple Musicで作った、9月・10月に出会った曲のプレイリストに入っている曲について1曲ずつ語らせていただきます。

 

↓ プレイリスト

 

・冬へと走り出すお! / でんぱ組.inc

作詞 : かせきさいだぁ 作曲 : 木暮晋也

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これ、冬が近づいてきた今の季節にすごくぴったりな曲です!

11月~12月ぐらいの冬が深まっていく時期は、一年の終わりに向かって街中がそわそわしてるような感じがします。冬服はもこもこしててかわいいし、イルミネーションもきれいだし、僕は冬の街がめちゃくちゃ好きです。

この曲はそういう冬のそわそわワクワクする雰囲気にぴったりな曲だなあと思います。曲のはじまりから終わりまで止まることなく駆け抜けていくような感じがとても良いです。

Aメロの「そのまま~かまわず~」のところのメロディも好き。2Aのラップもかわいい。歌詞もすべてかわいい。いやほんとにかわいすぎる!

 

MIND CIRCUS / 中谷美紀

作詞 : 売野雅勇 作曲 : 坂本龍一

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先日のブルー・ペパーズのライブでカバーとして演奏された曲です。

サビのメロディ・コード進行が強烈で強く印象に残ります。というか曲冒頭からサビのコード進行とメロディを1分以上ひたすら繰り返すという構成だし、印象に残らないはずがない。この部分ではアニソン界隈(?)でおなじみの分数augのコード進行が使われていますね。曲冒頭で徐々に楽器が加わっていくのもテンション上がりますね~。

サビ以外のAメロ、Bメロは控えめな感じですが、「早くサビが始まらないかなあ~」ってずっとワクワクしてしまいます。ワクワク感がすごい。

この曲で僕が特に感動したのは2番のサビ前です。1番には無かった8小節がサビ前に挿入されているんです。サビが始まると思って聴いてるのに、まだサビに入らず焦らしてくるの最高すぎます。しかもここのメロディがめちゃくちゃ美しいのでうっとりしてしまいます。

 

・ジャンケンポン / 超ときめき♡宣伝部

作詞 : katsuki.CF (Relic Lyric, inc.) 作曲 : 須田悦弘・katsuki.CF (Relic Lyric, inc.)

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Bメロが素晴らしい曲。この曲については別の記事で語らせてもらったので省略します。

超ときめき♡宣伝部「ジャンケンポン」のBメロについて - こーとくの音楽日記

 

白い恋人達 / 桑田佳祐

作詞・作曲 : 桑田佳祐

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間奏の後半(2:48~、動画では2:54~)のコード進行が美しすぎることに気が付いて、それからめちゃくちゃ聴いてます。ざっくり聞き取るとこんな感じでしょうか。赤文字が好きなところです。

CM7 | C#dim | G E7 | Am7 Cm7 |

Bm7 A#m7 | Am7 F#7 | Bm7 A#m7 | Am7 D |

2小節目では、ふつうドミナントのD7にしそうなところでC#dimが使われていているんですが、ここでdimを使うことによって胸が締め付けられるような感じがして良いなあと思います。

実は先日記事を書いたMild High Clubの「Homage」という曲でも全く同じコード進行が使われているんです(0:29付近)。しかもベースがdimに沿って動くというところまで一緒。こちらと聞き比べてみても面白いかと思います。

Mild High Clubの甘いメロディを聴こう - こーとくの音楽日記

白い恋人達」の間奏の話に戻ります。2つ目の赤文字のF#7はそのあとに続くBm7のセカンダリドミナントなんですが、これもめちゃくちゃ効果的な使われ方をしていて感動します。Bm7→A#m7→Am7と半音で下がるわかりやすい進行をした直後に、このノンダイアトニックコードがくるので、ずっしりとした重みを感じます。

 

・まりン / 飯島真理

作詞・作曲 : 飯島真理 編曲 : 坂本龍一

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めちゃくちゃ良い曲だなあと思って調べたら坂本龍一編曲でした。坂本龍一すごすぎ。最近知った曲の中で一番かわいらしい曲だと思います。「子供が周りの大人たちに見守られながらすくすくと成長していく様子」という印象を僕はこの曲から受けました()。

2拍ごとにコードがころころと変わっていくのが曲全体で統一されていて、これが曲の雰囲気を決定していると思います。2拍ごとに1歩ずつ前に進んでいくような感じがします。コードを奏でるシンセサイザーの温かい音色も曲にマッチしていると思います。

サビの前半と後半でメロディのリズムが変わるのも好きなポイントです。1周目で複雑なリズムになるのですが、2周目で「安心感」を感じられるという仕掛けになっています。

 

・交通渋滞 / 松本伊代

作詞・作曲 : 小西康陽

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松本伊代さんの曲が良すぎる!というツイートをしたときにFFの方にお勧めしてもらった曲なんですが、本当に良い曲で僕もめちゃくちゃハマりました。

Aメロはコードがどんどん不穏な方向に進んでいくのが面白いです。緊張が高まっていくような感じがします。

しかしそんなAメロとは対照的に、Bメロ(サビ?)で突然甘くて伸びやかなメロディが出てきます。こういう突然の美メロを聴くと必ず感動してしまいます(笑)。「服を選ぶのも お化粧するにも 時間かけすぎたのが間違いのもと」のところとかメロディかわいらしいんですよね。

 

Jellyfish (feat. Michael Seyer) / 落日飛車

作詞 : Tseng Kuo Hung 作曲 : Lo Tsun Lung

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タイトルのとおり、クラゲになって海の中をゆらゆらと浮遊しているような感覚になる曲です。雰囲気の作り出し方が完璧すぎます。

サビの四分音符で等間隔で刻まれているメロディがとても落ち着きます。眠るときにおなかをポンポン等間隔でたたかれると安心して眠れるのと同じ原理が働いている気がします()。最後のサビでは1/2拍分メロディのリズムがずれるんですが、等間隔性を維持したままこういった変化を加えてくるのが良いですね~。

 

・エレクトリック・スポットライト・ガールズ / harmoe

作詞・作曲 : Avec Avec

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Avec Avecさんは難しいコード進行を使ったかわいらしい曲を作るのがめちゃくちゃうまいなあといつも思います。この曲でも複雑なコード進行が使われてる部分がたくさんあるんですが、特に2番に入る前にE majorからB majorに戻ってくる部分の進行がすごすぎます。少しずつ調子が狂っていって、「E majorという魔法」が溶けてB majorに戻るという印象を受けます。

あってる自信は全然ないけどこんな感じでしょうか?

E/G# = D#7/C# D#7/G |  FM7 = F#7/C F#7 | B |

2小節目の冒頭は流れ的にふつうF#m7が来ると思うんですが、そこでFM7になるというところでまず「予想に反した」動きをします。このFM7までを聴くと、このあとC majorに転調するのか?と思いますが、ここでさらにドミナントモーションF#7→BによってB majorまで転調します。あまり自信はないけど、ここではこういう風に2段階の転調が連続的に起きていて、複雑に聞こえるのかと思います(違ってたら恥ずかしいし教えてほしいです)。